Hyper Suprime-Cam (ハイパーシュープライム・カム)

Hyper Suprime-Cam(ハイパーシュープライム・カム)は,2008年度より開発を開始したプロジェクトです.ハワイ観測所にある「すばる望遠鏡」の主焦点に搭載する超広視野のデジタルカメラです.全長3m,総重量3tにもなるこのカメラは,国内外の諸研究機関と協力して開発されました.2012年8月にファーストライトを迎え、2014年3月から共同利用とHSC Subaru Strategic Program(SSP観測)を開始しています.

Hyper Suprime-Camは次の3つの要素で構成されています.

  • カメラ部 (Camera)
  • 補正レンズ (WFC)
  • 主焦点ユニット(PFU)

プロジェクトの詳細およびカメラ全体像については,すばるのホームページを参照していただきたいと思いますが,先端技術センターでは,主にカメラ部分の開発を担当していたので,その紹介をしたいと思います.

カメラ部は下図のほぼ中心部分になります.光を電気信号に変換するCCDセンサー・CCDを冷却する真空容器(デュワー)・CCDを読み出すエレクトロニクス・フィルター・シャッター・フィルター交換機構から構成されています.

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