ワイヤ放電加工は、細いワイヤ電極(φ0.07、0.2mm、黄銅線:現在マシンショップ使用中)を工作物に近づけ、ワイヤ線を包み込むように絶縁抵抗の大きい水を流し、ワイヤ電極と工作物間に電圧をかけて、放電を行わせる。
この放電により、ワイヤ電極と工作物を、局部的に溶融状態まで熱すると同時に、ワイヤ周辺の絶縁水も急膨張させ、局部的な爆発状態をつくる。
この爆発力により、溶かされた金属部分は水中に吹き飛ばされる。そして、凹みの出来た工作物とワイヤの表面は、絶縁水よって冷却される。
こうした放電と金属除去が毎秒数万回〜数百万回繰返し行われる。これにより、工作物表面は徐々に大きな凹みに拡大し、この拡大速度にあわせてワイヤ電極を移動させると、それに沿った溝が出来あがる。 |